ふと時計を見れば 時計の針が6時を越えようとしていた
あれから3人でゲームをしたりテレビを見たりなどをしていた
すごく楽しかったのか 3人は時間なんて忘れていた
寂しくなったのか 分かりやすくショボンと落ち込む海人
そんな海人の姿にあなたはまだいてもいいのかなと
自分の居場所がはっきりと見えた気がした
さっきの様子とは一変し はじける笑顔で喜ぶ彼
彼の表情の変化の速さにあなたは笑いが溢れた
そんな時 ふと横に来て聞いてくる彼
心配した様子が グループにいる心配性の彼と全く同じで
あなたはいつもの様に返事をした
そう思ったのもつかの間
心に刺さってくるように放たれた彼の言葉
その言葉が頭から離れず 思考能力が停止し
彼への返事の言葉が出てこなかった
"親には連絡しときます"
そう言おうと思ったその時
まんべんの笑顔で海人から出てきた言葉
だが その言葉が薬のようにあなたの頭へと入ってきた
なぜか納得のいった表情をする彼
疑問に思い海人の方を見ると
彼は頷きながらウィンクをしてきた
そして 何もないかのように普通にする彼
そんな彼の助けにあなたは救われた
そして 2人の元へと向かい遅くまで一緒にいた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。