リモートワークもひと段落つき
眼鏡を外して伸びをすれば
背後からあまり慣れていない温もりが 。
彼はいきなりばっくはぐだなんて柄じゃない
足を巻き付けてくるなんてもってのほか
すぐ横でけたけた笑う彫刻
自分だって体温高いくせに 。
そう 、言い返す代わりに
離れようとしない彼の
鬱陶しく絡みつく足を
軽く叩いてやった
そんな茶番はさておき 、
またパソコンに向き直るけれど
彼は一向に離れようとせず
筋肉質な足がなかなか重くて
集中が出来ない
不服そうに頭をぐりぐり押し付けてくるりの
なんか 、構って欲しい猫みたいで
… 仕事は明日やればいっか
ぱたん 、とPCを閉じる音で
後ろにいるりのが もぞ 、と動く
ぼさぼさになってるりのの髪を
手ぐしで整えてる目の端で
彼は柄にもなく目をきらきらさせてるし
なんだか本物の猫みたいで
わしゃわしゃ頭を撫でたら
やめて 、と猫パンチを一撃食らった
偉そうな猫だ 。
彼の指さすブランケットを手渡し
暖房つける ? と聞けば
ん ~ 、とか曖昧に答えながら
ぱさ 、と肩にかけて
そのまま2人とも包み込んで
セルフ暖房だよ 、節約節約
とか嬉しそうに笑っちゃって
わしゃわしゃとまた頭を撫でれば
大きい目で睨んできた
ついでに 、ぐぃぃっとお腹に巻き付けた腕に力を込めてきて
ぺしぺし 、と手を叩けば
ふ 、と力が緩んで
やめてよね 、と睨んでみるけど
目が合ってしまえば
笑いが込み上げてきちゃって
りのの ははは 、という独特な笑い声につられて
私も笑いが止まらなくて
ひとしきり笑ったあと
少し 、見つめ合って
なんだかちょっといい空気になったから
ちゅ 、と軽くキスして
反撃するみたいに首にたくさんキスされた
私が首弱いって 、知ってるくせに
攻撃をやめたりのに
軽くもたれれば
すっぽりと彼の腕に収まった
後ろを向けば
とぼけた顔をするりの
にや 、と笑う彼を止めれるはずもなく 。
今日は甘い甘い猫さんに
沈んでいきそうです
end
オチが分からなくなった 。。(
さな からのリクエストです
ありがと ~ 、さな ♡
ひとつ 、ご相談なのですが
この短編集の宣伝をしてくれる方 、いないでしょうかっ !!
お願いします 🙇♀️
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!