一応一礼してから入ってみれば
案の定スリッパを出すわけでもなく
無言ですたすたと先に歩いていく
その後ろ姿は
金髪とカーディガンがマッチしていて
無駄にかっこよくて 、思わず蹴りを入れたくなる
がちゃ🚪
扉を開けば 、無駄に広いリビングが 。
その所有者である彼は
一直線にソファへ向かい
どさっと偉そうに足を組む
は ? と喉まで出かけた言葉を呑み込んだ
じゃあなんのために私を呼び出したんだ
貴重な休日だったのに
イライラしすぎて脳の血管が切れそう
早く私を解放しろ
彼が向こうを向いてるのをいいことに
思いっきり中指を立ててやる
そう言って彼か取りだしたのは
私が昨日 、すんみなに見せたはずの退職届
そうですか 、とさっさと帰りたいが故に
返してもらおうと手を出した時
と 、何だかムカつく質問が 。
反抗のつもりで
当然だ 、なんてトーンでそう返せば
彼の眉間にぎゅっと皺がよる
彼はソファから立ち上がり
ずんずんとこちらに詰め寄ってきて
それに合わせて後ずさりすれば
いつの間にか逃げ場がなくなっていて
彼と壁の間に挟まれてしまった
そのあまりにも自己中心的な発言に
もう我慢が出来なくなった
きっ 、と睨みつけても
こいつの表情は変わらず 。
むかつく 、
冷たい視線と圧に耐えられず
言葉が出てこない
俯いていた顔を無理矢理あげさせられ
嫌でも目が合ってしまう
… こんなの 、苦痛すぎる 。
目の前でびりびりと破られていく退職届
彼はそれをそのまま床へ落とし
ソファに座り 、スマホを触りはじめた
もう 、言い返す気力もなく
床に散らばっている元退職届だった紙を拾う
そんな私を見て
彼は馬鹿にするように嘲笑っていた 、
気がする 。
end
시우 さんからのリクエストでした
ひゃ ~~~~~
ひょんじんさんただの悪役すぎて …
これってドSの部類に入るのか不安です
いじめじゃないですかねもはや
でもリクエスト 、超ドSって言われたから …(((
次回のすんちゃんのドSはもうちょい軽いやつにします
主が心臓持ちません( 主人公ちゃん可哀想すぎて
てことで ( 唐突
次回お楽しみに
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!