第4話

切ない夜。
246
2018/03/31 15:41
―――夜

私とシルクは二人きりに。

部屋は同じものの布団は離して寝ていた。
あなた

...

いつもなら

「もっとこっち来いよ」

とか

「寂しいから隣こいよ」

とか言ってくれるのに...


なんだか切ないなぁ...





背中を向けたシルクの背は

なんだか小さく見えた。




いつものシルクに会いたい。

会ってハグして、キスして、一緒に寝て...

全部私のせい...




速く戻って.....

あなた

スー...スーッ...

シルク
...この女...泣いてやがる...
―――

隣から女の寝息が聞こえると

オレは振り返って顔を見た。



月の光に照らされて光る涙は

頬をつたってシーツに染み込んだ。



その顔はなんだか切なさそうで...



抱きしめてやりたい。
シルク
ッ!?
なんでそんなこと...!?

こいつは赤の他人なのに...

なんで、なんでこんなにも...








抱きしめてやりたいんだろう。

プリ小説オーディオドラマ