第7話

思い出の場所。
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2018/04/10 12:12
―――

シルクの記憶を戻したい...

けどもう手は尽くした...




いや、まだだ。



シルクが私に告白してくれた場所。

そこなら、もしかして...
あなた

シルク...?

シルク
...あ、なに?
あなた

ちょっと出かけたいんだけど...
いいかな?

シルク
別にいいけど...
あなた

じゃあ行こう!

―――


私とシルクはタクシーに乗り

「ある場所」に来た。
シルク
...ここは?
あなた

シルクが私に告白してくれた場所なの

そう、ここは...










「教室」。

私が自習をしてた時にシルクが

告白してくれた。

あなた

覚えて...ない?

シルク
教室だろ?それがなんだよ
あなた

シルクが私に告白してくれたのが
ここなの...知らない?

シルク
...知らねえなぁ
あなた

ッ...

やっぱりそう簡単には行かない...か。



諦めるしかないのかなぁ...

シルク
.....
―――


何かがつっかえてる...


この教室...



告白した場所..



オレ...が.....







ああ...そういうことか。


―――
あなた

...

泣きそうになったが

私は耐えた。



私はシルクに背を向けた。






その瞬間










ポツ...ポツッ......

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