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シルクの記憶を戻したい...
けどもう手は尽くした...
いや、まだだ。
シルクが私に告白してくれた場所。
そこなら、もしかして...
―――
私とシルクはタクシーに乗り
「ある場所」に来た。
そう、ここは...
「教室」。
私が自習をしてた時にシルクが
告白してくれた。
やっぱりそう簡単には行かない...か。
諦めるしかないのかなぁ...
―――
何かがつっかえてる...
この教室...
告白した場所..
オレ...が.....
ああ...そういうことか。
―――
泣きそうになったが
私は耐えた。
私はシルクに背を向けた。
その瞬間
ポツ...ポツッ......
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!