午後2:33

気持ち悪さを抑えながらも、凛々達は、皆の避難をさせながら自分も逃げた。
避難と言っても大した事はしていない。
ただ、相手の背中を押してあげただけだ。
その行動は無意味であり、自分の避難を困難にさせるだけだ。
しかも、焦っているが為に、余計な不安を煽らせている。それにより、逃げる為の通りが密となり、身体を寄せ合い、ぶつけ合う事の衝突。それによった、転倒、喧嘩が起こり、更に不安を煽らせた。
その他にも、群衆雪崩による誰も責める事の出来ないトラブル、被害なども引き起こした。
凛々達には、悪気も無く、正義の行動でもあるものの、その行動1つ1つによって関節的原因が生まれる。
「自分達が冷静に間違え無く真っ先に逃げていれば、、」っとそのような事を後々反省点として浮き彫りになる。
だからと言うとただの嫌味だが、凛々達の行動により、老若男女ともわず、予定よりも、少し多くの犠牲者が出るものとなった。
安易な行動による残酷な結果。
人間は無知である。
危険が近づけば焦る。また、自分が有利になれば調子をのらせる。
そんな心情心理による安易な行動は何としても避けたい。
その為、日頃から慣れておく必要がある。
その為に、人は学ぶ。
それが、無知な戦略的撤退。
全てにおいて、知る者が勝ち、無知が負ける。