午後5:00
館の中に入り、紅魔館とは大きさは違えど、高級感は変わらない扉に入ると、ある1人の女性が立っていた。
「幽々子様、失礼します。」
「お疲れ様、妖夢。そして久しぶりね、霊夢。」
どうやらこの館の主人は幽々子らしい。
幽々子は、パジャマのような着物を着て帽子と扇子を身に付けている。
「あぁ、久しぶり。そんじゃ、ほい。」
霊夢、同じ人に勉強を教えるのが嫌だと分かるような、言葉を出した。段々と面倒くさくなっているのがよく分かる態度だった。
「あまり乗り気じゃないのかしら。まぁ良いわ。凛々ちゃん、此処は死んだ人達が集まる場所。」
「えっえぇ!?」
普通だとそうなるが、慣れてしまったせいか、あまり驚かなかった。
「、、えっと、じゃあ妖夢。案内お願い!」
驚かなかった事を思ったのか、妖夢にタライが回って来た。
「えっ?あっはい!分かりました。では凛々さん、こっちに来て下さい。」
そう言われたので、凛々は妖夢についていった。
凛々と妖夢がいなくなり、部屋には霊夢と幽々子だけになった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。