第20話

19.弾幕
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2020/11/08 09:44
フランに連れられ来た所は、体育館のようにデカいホールだった。
「さぁ、ここで弾幕の練習をするよ!」
「はい、フラン先生!」
「何でしょう!」
「弾幕はどうやって出しますか?」
「いい質問だねぇ。弾幕は、ギュッとしてどかーーんって感じだよ。」
(うん、分からん。大雑把過ぎる。)
凛々は、そう思った。
「えぇ、弾幕を出すには、決意が必要です。」
咲夜が喋り出す。
「弾幕を出すには、こうしたいと言う想像が必要です。こうしたいと思う想像の分だけ力を溜め込み放出すると、弾幕が出ます。」
(うん、なるほど。丁寧で分かりやすい。)
凛々は、そう思った。
「そうそう、私もそう言いたかったの。こう、力をギュッと溜めて、どかーーんって放つの!」
そう言いながら、フランは手をギュッと握ったあと、手を開いた。そのまま腕を、上に大きく突き上げた時、噴水のように綺麗な弾幕が飛び出した。
凄く綺麗だ。世界がどんなに広くとも、こんな独特で幻想的なものを、間近で見られないだろう。
ほんの数秒だけのとても短い時間だったが、凛々は弾幕に凄く、興味を持った。
午前8:25


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