第30話

29.反乱
29
2020/11/08 13:11
午後5:10


「もういやだ!」
何処かの魂が言った途端、流れるように魂達が一斉に襲い掛かって来た。ぶつかった妖夢は、勢い良く後ろに下がり、お墓にぶつかった。
「ぐはァァ!?」
吐血さえしなかったが、妖夢は地べたで四つん這いになった。
「大丈夫!?」
凛々が心配し近寄ったが、
「私は大丈夫。それより、霊夢と幽々子様を呼んで来てくれるかしら?此処は私が止めるから。」
「分かった!すぐに呼んでくるね!」
そう言って、凛々は霊夢達のもとへ走って行った。
魂の2、3匹が凛々を襲おうとしたが、妖夢はそれを、峰と柄で叩き気絶させた。
「私が、あなた達はお前達を斬れる。だけど、私にはその勇気が無い。この刀にいつも、足を引っ張っている、、!修行が足りないのかな。」
妖夢が歯を食いしばった。
「だけど私は戦う!優しさなんかに負けたくない!」
その言葉と表情には裏腹に、悲しく苦しい気持ちを妖夢は持っていた。

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