第3話

3.神社
145
2020/12/24 14:53
午前8:30



凛々は、神社前まで来ていた。そこの神社は不自然な程に高い、山の上にあった。
鳥居を潜ると、向拝所が見えた。
向拝所の賽銭箱を見ると、お金は無く、すっからかんである。
それはそうだろう。
此処までわざわざ来て、御参りするのは、余程暇だ。
賽銭箱から目を背けこの山を降りようと階段の近くまで行く。
瞬間、後ろから声が聞こえて来た。
「見慣れない顔、賽銭かしら?」
「うわっ!!?」
その光景を見た凛々はビックリした。
ビックリして、後ろへ後ずさる。
すると、降りる寸前の階段から足を滑らせてしまった。
だが、落ちない。もう、落ちたからでは無い。
右腕に固定される感覚がある。
見ると、1人の女性が凛々の右腕を掴んでいた。
その女性は、20前半。
巫女の様な衣装を見に纏い、長髪に黒髪、赤リボンが後頭部に添えてあった。
「よっと。」
不意に、その女性は、その美人像とは裏腹な怪力で、階段から落ちそうな凛々を、掴んだ腕一本ですくい上げた。
「あわっ!!?」
凛々は、すくい上げられた勢いで、地面に顔をぶつけてしまった。
「生きてる?」
「は、はい何とか、、。有難うございます。」
凛々は鼻血が出そうな皮膚を抑えている。
「そう、良かった。あんた、。名前は何?」
「あ、凛々です。樹奈笠 凛々(きながさ りり)、
さっき、森で目を覚めて、ただ、全然知らないところにいて、。」
「ふ〜ん。」
「あの、あなたの名前は?」
「あたし?あたしは、博麗の巫女、
博麗 霊夢。」

プリ小説オーディオドラマ