午後4:20
「関係無ぇよ。お前の私情なんて関係無ぇよ。
虐めと虐待で死にたい?
関係無ぇよ!
テメェのちっぽけな私情をいちいち挟むな!!
虐めと虐待を終わらせる力も無くて!
お前のお婆さんに縋る事しか出来なくて!
お婆さんがいなくなったら生きていけなくて!!
そんな奴の私情が通るとでも思うなよ!!
お前のお婆さんは立派だ!
自分の立場、状況を理解して!弁えて!そして、選んで行動して!選択して!間違いもせず!
そしてお前を愛している!!!
お前は自分の事しか考えず!自分の為だけに選択をして!人の事を考え無かった!!
お前は!誰かを思う時、その人が自分の事をどう思っているのかを考えた事があるのか!?
無いだろ!!
婆さんを助ける事にしか脳が無いお前にはなぁ!!!
そして助ける力も無くて!自分の立場や状況を理解出来る程の力が無くて!!
そんな奴の私情が、本当に通るとでも思ったのか!!!?
自業自得だ!そんなの!」
2人は、何も言えなかった。
少年は、その内容理解し、絶望し、膝を着いた。
そして、凛々は、
ただ呆然と立って、見ていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。