告白されること自体に悪い気はしない。
どんな相手であれ、私のことを好きだと言ってくれていることには本当に感謝してるしありがたいとも思う。
でも、こう…なんていうのかな。
毎日昼休みだけじゃなくて、授業と授業の合間の10分休憩中とかにも呼び出されて、その度に人気のない所へと赴くのもなかなかに疲れるというか…。
「男なんていらない、が口癖だったもんね…」
「まだそれ言う?今は少し変わったんだから」
昔は確かに"男なんていらない"と言っていた。
でも今は"男なんて必要ない"というふうに変わった。
晴に言うと、「そんなの大して変わんないよ」と爆笑されたけど、私からしたら結構変わったと思ったんだけどな。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!