「まぁいいや。行こ、晴。授業遅れちゃう」
「モテ女は大変だね〜。私にもそのモテを分けて欲しい(笑)」
そう言う晴もなんだかんだでモテてるのを私は知ってる。
女の子らしく、背も小さめ、髪もふわふわで男ウケ抜群。
1週間に1度は告白されてる。
私が告白に呼ばれるたびに、晴は授業に先に行かずに待っててくれる。
おかげで一緒に遅刻なんてことも頻繁。
それを笑って許してくれる。
「セーフ!今日は怒られなくて済みそうだね、あなたちゃん」
「ほんと、はぁ、疲れた、」
バレー部の晴は体力があるから走っても息切れなんて滅多にしないけど、帰宅部の私は教室から移動教室の場所へと行くのにも息切れが…。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。