第2話

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2021/01/23 05:10





私は 藍沢 あなた(あいざわ あなた)





今日





4月18日





18歳になった





悩みがないなんて言われる18歳





一番楽しい時なんて言われる18歳





何も考えなくていいなんて言われる18歳





楽なようで





楽じゃない





私はそんな、18歳になってしまった


















































小さい頃から周りにはたくさんの人がいた





あなたちゃん!





あなたちゃん!





あなたちゃん!





みんな口を開けばそう言う





最初は嬉しかった





私は恵まれてる





本気でそう思ってた





なのになんでだろう





ある日を境に何も信じられなくなった


















































(なまえ)
あなた
ねえねえ!綾乃ちゃん!夏海ちゃん!
綾乃
綾乃
夏海!あっち行こ!
夏海
夏海
うん!
(なまえ)
あなた
あれ?聞こえなかったかな?
(なまえ)
あなた
まあいっか、トイレ行こーっと!





トイレを済ませ





教室に戻り





自分の席に着いた





その時





私の机の下に小さな紙が落ちていることに気づいた





(なまえ)
あなた
ん?





興味本位で開いてしまった





「最近あなたマジでウザくね?」





『夏海も思ってた!なんかウザイよね!』





「綾乃と夏海はやっぱ気合うなあ!」





『ね〜!!!』





「これからは2人で遊ばない!?」





『いいね!それ!』





「てか!私あなたのことこの世で1番嫌いだわ」





「嫌いな人ランキング作るから夏海も書いて!」





『わかった!!!』





「綾乃 夏海
1 藍沢 あなた
2 藍沢 あなた
3 藍沢 あなた

夏海はー!!! 」





『3位まで入るとか最高じゃん!』





『綾乃 夏海
1 藍沢 あなた 1 藍沢 あなた
2 藍沢 あなた 2 藍沢 あなた
3 藍沢 あなた 3 藍沢 あなた

夏海はー!!! 当たり前よね?』





「やっぱり???なんかキモいしね!」





『それ!消えてほしい!』





ずっと羨ましいと思ってた可愛い字で
埋め尽くされた可愛いメモ用紙





見た瞬間絶望を感じた





もしかしたらこういうドッキリかもしれない





そんなふうに思って綾乃ちゃんと夏海ちゃんに聞いてみた





(なまえ)
あなた
ね、ねえ、、、
(なまえ)
あなた
さっき拾ったんだけど、、、
綾乃
綾乃
なに?
夏海
夏海
先生に言いたいなら言えば?
綾乃
綾乃
それ‪w‪w‪w
綾乃
綾乃
てかあっち行って?
綾乃
綾乃
邪魔なんだけど?
夏海
夏海
私たち仲良しなの!邪魔しないで?





ドッキリなんかじゃなかった





あの頃の記憶が蘇る





3年前





小学1年生





毎日会う度に





死ね





カス





ゴミ





消えろ





お前なんか要らない





学校来んな





数々の暴言を吐いてきたあの子





先生に相談しても無視されて





挙句の果てには





自分でどうにかしなさい





もうどうしようも無くて学校を長い間休んだ





もう大丈夫だと思ってたのに





ずっと仲良くしてきた子にされた事がショックで





その時から友達なんて人が出来なくなった


















































(なまえ)
あなた
友達なんていらない

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