第37話

34
705
2019/01/07 10:01
  その後、雑貨屋や本屋に寄ったのだけれど、



本屋で一つの本を見つけた。
あなた
あなた
…夏目?

そこは、「小説を読む、書く前に!」というコーナーだった。


小説には興味はあるけど…




私は推理小説、SF小説を暇な時に読んだりするだけ。
あなた
あなた
へぇ…

【夏目漱石が残した言葉】…。
あなた
あなた
面白そうだな、

思わず手に取ってしまった。




買おうかな?とか思っていると…、
華奈
華奈
あなた~…って

華奈は少し笑いながら
華奈
華奈
あなた、渋いの読むね~笑笑

高校生でこんなの読んでたら、そりゃ変だよね…




買うのを辞めようとすると、華奈が急いで言った。
華奈
華奈
あなたあなた!!それうちが買ってあげる!
あなた
あなた
え?でも、
華奈
華奈
良いから!

私の手から本を持って、レジに行ってしまった。
あなた
あなた
か、華奈?
梨々香
梨々香
二人とも~そろそろ行こ~


梨々香が呼びに来たので、華奈の事は諦めた。
華奈
華奈
今そっち行くー
あなた
あなた
あ、華奈、お金…
華奈
華奈
平気!私からのプレゼントっす!笑

綺麗にラッピングされた本を渡された。


戸惑っている私を見て、




何回も大丈夫だから!って言ってくれた。

あなた
あなた
あ…、ありがとう
梨々香
梨々香
なになに?w
華奈
華奈
なんでも~
  
はぁ…。
あなた
あなた
(モテる訳だわ、華奈)

とか心の中で思った。

私のために色々してくれたし、

二人きりの時間、作ってあげないとね。
梨々香
梨々香
おーい、皆!

シルクさん達と合流したし、



作戦実行!

いつもは人に流される私。




今日は華奈のために、勇気を出して
あなた
あなた
あ、あの…
そらちぃ
そらちぃ
ん、?

私に視線が集まって、恥ずかしい。




…まあ、頑張るけどさ?
あなた
あなた
ゲームセンター行きません、か?

それを聞いたダーマさんが




嬉しそうな顔と声で、


ダーマ
ダーマ
良いよ、行こうぜ


と、賛成してくれて作戦は成功





ダーマさんNice!と言いそうになった。


華奈
華奈
…!


華奈は作戦に気付いたみたいで、

華奈
華奈
あ!うちは飲み物買ってから行く!
あなた
あなた
一人で大丈夫…?

わざとらしく心配してみると、





ザカオさんは今だ!みたいな顔で

ザカオ
ザカオ
俺も、行っていい?


少し大きめの声で言った。


全員ふっ、と笑って

シルク
シルク
お、まじ?俺ミルクティーな
リクヲ
リクヲ
あ、いいの?

二人の事を察したようだ。

そらちぃ
そらちぃ
あなたちゃんは?
あなた
あなた
あ、私は何でも
華奈
華奈
お、おけ!


振られたりしたら慰める、って言ったけど


「悔しい」って言いそうだな。


ザカオさんに嫉妬してるのかもしれない…。


大切に思われてて、良いですね


って…。

ダーマ
ダーマ
じゃ俺らもゲーセン行くか
梨々香
梨々香
プリクラ~

何分か歩いて、ゲームセンターに着いた。


そらちぃさんと、梨々香は


何故かプリクラに行った。(?)
シルク
シルク
なんであのコンビ?
リクヲ
リクヲ
わかんない…笑


…このまま行くとさ




私とダーマさんになるよね…?

  
女子一人…怖い…。
ダーマ
ダーマ
…ん

声が聞こえたかと思うと、





手を掴まれクレーンゲームの方に連れて行かれた。
あなた
あなた
…??

私は不思議でならなかった。


私とまったく関わりが無いダーマさんが、




何故私の手を掴んでいるのか。
ダーマ
ダーマ
お前、ゲームできる?
あなた
あなた
え?あ、少し…なら

曖昧な返事をしてしまったけれど、怒らなかった。




そこも不思議と感じた私は、多分可笑しいのだろう…。

ダーマ
ダーマ
んー、なら教えてやる


そう言うと、ストラップが景品のクレーンゲームにお金を入れた。
あなた
あなた
これを取るんですか?

まあな、と言いゲームを始めた。


1回100円だから、何回かやるのかな?




そう思いながらダーマさんがやるのを見ていた。

でも、ダーマさんは
ダーマ
ダーマ
取れた

1発で取ってしまった。
あなた
あなた
え!凄い
ダーマ
ダーマ
そうか?

そしてまた100円を入れた。
あなた
あなた
あれ?2個取るんですか?
ダーマ
ダーマ
お前やる?

別に良いよ、取れたしって言いながら私を見つめてきた。

あなた
あなた
ダーマさんのお金なので…
ダーマ
ダーマ
そ?

2回目も取ってしまったダーマさん。

けど、景品を見つめて少し笑った。
あなた
あなた
…?
ダーマ
ダーマ
ん、
あなた
あなた
あの、どうして2つ?

何秒か悩んでいたが、理由を話してくれた。
ダーマ
ダーマ
…これ2つくっ付けると1つになるじゃん
あなた
あなた
はい

もしかして…。



ダーマ
ダーマ
…片方、好きな奴にあげるんだよ




ちょっとだけ目を逸らしながら言うダーマさんは




シルクさん達と居る時とは全く違う人だった。

あなた
あなた
…そうなんですね
あなた
あなた
頑張ってください
あなた
あなた
応援します!

って続けて言ったら、

ダーマ
ダーマ
変な奴

その一言だけ言われ、頭を軽く叩かれた。
あなた
あなた
えぇ…
ダーマ
ダーマ
ほら、教えるから

面倒くさそうだけれど、ちゃんと教えてくれる。


ダーマさんは結構良い人?


そう思いながら後を着いていく私。


私って意外と人懐っこいのかな?


次回_ショッピング③

作者
作者
はい、!
作者
作者
意味不でしたよね?ね?
作者
作者
ここでヒント!
作者
作者
この話には、2個のエンディングに繋がる会話があります!
羅亥
羅亥
なんで夏目…笑
作者
作者
まあ!じゃねばい(о´∀`о)

プリ小説オーディオドラマ