影斗達と別れた、私達は
羅衣が迎えに来るのを待っていた。
いつものふざけた会話をしていたが、
突然、華奈が静かになった。
ずっと黙ったままの華奈。
さっきまでの楽しい空間は、
どこかへ行ってしまったようだ。
目の前に羅衣が運転している、車が止まった。
私達は車に乗り込んだ。
華奈はいつものテンションで、
「久しぶりだな~」とか、
「あなたの家早くいきたいよぉぉ」
とか、
本当に何があったんだろう?
あの時間に、華奈が何を考えていたんだろう?と
疑問で頭がいっぱいになっていると…
何を言うんだろう?
うるうるした瞳で見られて、
私は頷くことしかできなかった。
あ、でも…
一真いるよね…??
大丈夫かな…
私が何かに悩んでいるのに気付いたようで、
…天然か?
まあ気遣ってくれてるし…
揉めそうだったら私が止めればいっか。
その事を詳しく聞いていくと、
華奈のお母さんはストレスが原因で、
突然倒れてしまったらしい。
華奈の家は母子家庭で
お母さん一人で育ててくれた。
それが頭から離れなくて、
病院に行くのも、辛くなってしまったらしい。
華奈が困ってるんだから…
こんな感じで私の家で華奈が住むことになった。
~あなたの部屋~
あなたの部屋はこんな感じ↓
トントンッ(扉を叩く音)
華奈の部屋は黄色をモチーフにした部屋だった。
テンパるとうち呼びになる華奈ちゃん。
可愛い…w
華奈、あの時
すごく静かだったから心配だったけど…
これなら大丈夫かな…?
そんなことを密かに思っていた
とても心配性な私でした…
次回_今までのまとめ
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。