シルクさんと別れた私は
自分の教室へと帰ってきた
私が教室に入った時
見たものは…
とても汚れた自分の机だった。
立ち尽くす私をみて
一人の女子がいった。
なんだこいつら…
私の目に入ったのは、
私の机の悪口などを
消している華奈の姿だった。
…私になったってことか
でも華奈は虐められてないってこと?
涙をぽろぽろと流している華奈をみて、
華奈はまだ虐めを受けている…?と私は思った
私は無言で立ち去った。
華奈が泣くのも、見たくないから。
人の声も聞きたくないから。
私はふと、瞬達が言っていた
屋上を思い出した。
私はゆっくり、屋上への階段を上っていった。
すると…
まさかの、アバンティーズのエイジさんがいた。
私は従った方がいいと思い、
今までのスピードでエイジさんの側へ歩いていった。
私はそう言い、エイジさんの少し離れたところに座った
…何分喋らなかっただろうか
ずっと静かなまま、時間だけが過ぎていく。
…何か言った方がいいのかな
そんなことを思っていると、
エイジさんは言葉を探しているようだった。
どういう意味…?
私に何を言おうとしてるんだろう。
私が珍しいってこと?
.
それだけいったエイジさんは
私の膝に頭を置いた。
話してて飽きない、か
初めて言われたかも
その時、とても強い風が吹いた。
エイジさんはわざとらしい寝息をたてた。
私はずっとここにいるのかな…
でも、
教室へ行っても
私が辛いだけ。
…少しここにいようかな
そんなことを思ったあなただった。
次回_ツリメとえいちゃん
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。