第283話

風邪症候群
8,393
2022/06/24 13:43

テヒョンside




PM3:45




テヒョン
テヒョン
ごほごほっ、

俺のウサギは熱を出すことなく
咳、鼻水だけで済んだ。

安心していたのも束の間、
どうやら俺はウサギの風邪が移ったらしい。

テヒョン
テヒョン
ごほごほごほっ、、
、、はあ。

ねえさんがよく、
子供がいると
いろんなところから風邪をもらってくるから
年中風邪ひいてるとか言ってたけど、、

うちのウサギは外にもあまり出させてないし、
しかも子供でもない。
成人男性だ。

やっぱり俺が外からもらってきてるのか?
あいつの方が弱いから風邪を発症するのが早いのか?
あいつから移ったのか?
考えたら切りがないけど。

テヒョン
テヒョン
はぁー、、、

ウサギの咳がやっと落ち着いたから
髪切りに行こうと思ってたのにな。
もう切りに来いってジミナに言われてから
だいぶ経ってる。

テヒョン
テヒョン
はぁー、、ごほっ、

なんだかんだしてるうちに
タイミングを逃してしまった。
またジミナに怒られそう、、

テヒョン
テヒョン
はぁ、あ、ごふっ、ごふっ、、

そんなことに気を取られてたら、
今度は俺が風邪をひいたなんて、、、
あいつがきてから
イレギュラーな事ばっかりで、
それに毎回振り回されて、
まあ振り回されるのは嫌いじゃないってわかったけど。


テヒョン
テヒョン
はぁー、、ごほっ、

無駄を楽しむって
なかなかに労力がいる。


テヒョン
テヒョン
ごほごほ、、っは

熱、は無さそうだけど、
こんな咳ばっかりしてんじゃ
周りに迷惑だし
少し体がしんどくなってきた。

テヒョン
テヒョン
っはあ、ごふっ、ごほ、

だめだ。
もう帰ろう。
退院したあいつから、
2人で暮らし始めたって連絡が来たから
最後に幸せそうな顔でも見たいなって思ってたけど、
後日にしてもらおう。

こんな俺が顔を出しても、ただの病原菌だ。

テヒョン
テヒョン
ごほごほ、、

あいつには、ウサギには移らないよな?
あいつからもらったようなもんだし、、たぶん。

でもわかんないから
とりあえずマスクだけはさせよう。




















PM4:10
ガチャ、




ぺたぺたぺたぺたぺた?


ジョングク
ジョングク
ゔ?  は、はやい、ね?
テヒョン
テヒョン
ん、ごほっ、ごほっ、
ただいま。
ジョングク
ジョングク
んう?
て、テヒョン?
テヒョン
テヒョン
ん?
ジョングク
ジョングク
かお、、あか、い、よ?
テヒョン
テヒョン
え?
ジョングク
ジョングク
あ、あれ、、もってくるっ!
テヒョン
テヒョン
ないよ、ないって、、って、、


ぺたたっ、ぺたぺたたっ、ぺたたっ、ぺたぺたたっ、、



伸びた髪をふわふわさせてリビングに走る俺のウサギ。

たぶん体温計を持ってきそうな感じだ。

テヒョン
テヒョン
ないのに、、


俺は靴を脱いで、
リビングへ続く廊下をゆっくり歩いた。


たぶんそのうちに眉毛の下がった心配ウサギが
体温計を握りしめてくるはずだから。



ぺたぺたたっ! ぺたぺたたっ!
ジョングク
ジョングク
て、てひょん!
テヒョン
テヒョン
ふふっ、
そんなに慌てなくても熱なんてないよ。
ジョングク
ジョングク
ゔ、、わ、わかんない、よ?
テヒョン
テヒョン
あると思う?
ジョングク
ジョングク
だ、だって、、あさと、ちがう、かお。
テヒョン
テヒョン
ごほっ、、 座ってからでもいい?
ジョングク
ジョングク
ん、、







おあ、、なん、、だ、 あたまが、しろ、、、い



ジョングク
ジョングク
てひょんっ?    てひょんっ!!



そんな心配そうな顔するなよ、、



俺は、 だいじょ、ぶ、




だって、




ジョングク
ジョングク
テヒョンっ!!!!!



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