俺は教室移動のため、廊下を歩いていた。
こいつは俺の親友、さいどう ていすけ だ。
一応メインキャラクターの一部のはずなのに、3話でやっと出てくるという残念なやつだ。
前とは違うのは当たりだな。
でも、好きな人って言われると複雑だ。
どうなんだろう……
前を見ると、こっちの方へ歩いてくる2人がいた。
これはチャンスなんじゃ!!
ドガッ!
俺はていすけを腹パンした。
俺は、めろがわのところへ向かった。
そして……
ドン!
俺はめろがわの前で足ドンをした。
うまく ていすけが気をそらしてくれてる!
よし!今なら!
めろがわが、おれの前でおれと同じ足ドンのポーズをしていた。
めろがわは足を下ろした。
もう話す気になれなくなっちゃったよ……
今回も完敗だ……
めろがわが俺のあごを手でクイっとした。
いわゆる顎クイをしてきた。
きゅんっ!
純粋さがかわいい……
そして、めろがわは手を離した。
2人は行ってしまった。
今回もダメでした……
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。