鴉に伝達を貰い、私は本部へ向かった。
本部に着くと、お付の娘さんがお部屋を案内して下さった。
私はお礼をして、戸を軽くトントンと叩いた
煉獄さんとは、共闘したことも無ければ、お話したのもお会いしたのもあの日が初めてでした
だけど、それでも、煉獄さんは私に大切なことを教えてくださった
その後、御館様の口からそのようなことが告げられるとは思ってもいなかった。
私はもう決めています。
"柱になる"と
だから、もう迷う理由はないのです。
だけど、、私は心のどこかでその事実を留めることができていなかったのかもしれませんね
本来ならば、心はすぐに落ち着かせて、前を見たかった。
けれど..私はやはり、心が弱いのでしょうか...
受け止める余裕を持てていなかった
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"怖い"のだろうか
―食事後―
蜜璃姉さんと一緒に食事ができて良かったです..
私は皆さんに助けていただいてばかりですね。。
ですが、その分を私は夜に捧げましょう
―数日後―
この日が、来たのだ。
だけど、今の私に迷いはない。
"自分を信じて前に進む"
それだけだ。
"ずっと一緒"になれる。
"大丈夫"だ。
私は...
柱になるんだ。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!