―柱合会議 数分前―
そして、柱合会議が始まった。
私は御館様からのお呼びがあるまで、別室で待機していた。その間、御息女であるかなた様や輝利哉様と少しお話をしていました。
私も知っている顔がいくつかあり、とても親近感が沸いた
視線が自分に詰まっているのが分かった。
知っている顔があったとしても、他は知らない方ばかりなので、少し緊張してしまった
は、柱になろうとしている者がこんなことで同様してはダメです..!!と、自分に言い聞かせてどうにか耐えた
ということで、私はしばらくしやぶさんの御屋敷に厄介になることに。
ですが、私はその前にやりたい事があるのです。
柱合会議が終わると、しのぶさんと蜜璃姉さんが御館様に呼び出された。
正直気になりましたが、2人が呼ばれたことに意味があるので、私は黙っています。
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本来屋敷の名前は自由だが、柱の用いる呼吸法から取られることが多い。
屋敷の名前は、主そのものの存在を表す。
そのため、呼吸法から取られていた。
天の声)そんなの全然知らないです^^
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―蝶屋敷―
私は柱になったら、一度家に戻ろうと思っていたのです。
たくさんお話したいこともありますし
柱になった実感はまだ湧いていない...
けれど、今私はとても幸せなのです。
お父さんの元でいれたこと。
皆さんに迎え入れて頂いたこと。
柱になれたこと。
皆さんをお守りできること...
本当に、嬉しいのです
その時、風が強く吹いた。
その後、蝶屋敷へ戻ると、カナヲが待っていてくれていた
数日後、私のもとに、刀が届いた。
刀には、「悪鬼滅殺」と掘られていました。
そして、屋敷完成の通知も同時に来た。
お館様からの手紙にはこう書かれていた。
『優春の屋敷は、皆の同意により、「春屋敷」になったよ。
庭の木は私からのプレゼントだ。
優春のしたいことなどは、屋敷でするといいよ。
改めて、おめでとう。優春』
私が前使っていた刀は置いておくことにしました。
次にこの刀を使うのは、大切な想いを守る時にしましょう..
そして、お館様からのプレゼント...それは、
"桜の木"と"藤の花の木"だった。
それらは、庭に満開だった。
これらは枯れることは無い。
優春の意志が枯れない限りは...
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葉柱
それは
人を守り
春の如く舞う者
今宵も、悪鬼を滅殺し、
夜を駆ける。
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『柱になるため』
優春の、柱になるまでのお話。
それは、終わりを告げた。
つづく
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!