《アイエンside》
やっちゃった……!!
ヌナのおでこにちゅーしちゃった……!
ヒョンには今日告白したことも言ってやらない。
きっと、言えばヒョンもなにかしらアクションを起こすと思う。
ヒョン、俺はずるいよ。
《リノside》
月が変わって、あなたと会う日。
2週間という期間がこんなに長く感じたのは初めてだ。
待ち合わせ時間。
いつもは、10時に待ち合わせしたら10時に支度を始める様な俺。
今日は、待ち合わせ時間の10分前に着いた。
成長じゃない?
はい、ごめんなさい。相手があなただからです。
実は、いくつか候補がある。
1番良さそうなイタリアンに連れてくことにした。
女の子をどこかに連れていったことないから、正直かなり難しかったけどよかった。
意外と食いしん坊なあなた。かわいい。
俺を気遣ってか遠慮している。
その後、2人で他愛もない話をした。
お互いの子供の頃の話、仕事の話、最近あったこと、本当他愛ない話。
それでも、あなたと話してると自然と笑えるし盛り上がった。
あなたの話を聞くのも楽しかったけど、あなたは聞き上手で話すのも楽しい。
こんな話だけでも、どんどん自分があなたに惹かれていくのがわかった。
そう言って店を出た。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。