第30話

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2021/03/14 13:19
《アイエンside》




今日、ヌナに会う。









初めてヌナのほうから連絡が来た。




アイエン
アイエン
おまたせ
(なまえ)
あなた
あ、うん。時間合わせてくれてありがとうね


カフェに呼ばれて、ヌナが先にいた。









いつになく真剣な面持ちをしている。









振られる、そうは言ったけど心のどこか少し期待してる自分がいるし、今日はその日じゃないかもしれないとも思ってる。



(なまえ)
あなた
イエナ
アイエン
アイエン
ん?



いつも通りに返事をしているつもりだけど、緊張して声が少し震える。







ヌナが俺に目を合わせて優しく微笑む。


アイエン
アイエン
ど、どうしたの……?



分かってるけど、分かってるけど









そう聞いてしまった。


(なまえ)
あなた
イエニ、この前の話だけど、
アイエン
アイエン
あ、ヌナその話は……
(なまえ)
あなた
ごめん、聞いて欲しい
アイエン
アイエン
……分かった
(なまえ)
あなた
ごめんね、結論から言うとイエニとは付き合えない。ごめんね。
アイエン
アイエン
……うん
(なまえ)
あなた
多分……この先ずっと一緒にいたら男の子として意識することも出来たと思う
アイエン
アイエン
だったら!
(なまえ)
あなた
でもね、、イエニはアイドル。わたしはただの一般人。……わかるでしょ?イエニの人生をかけたアイドルっていう仕事が、、少しのスキャンダルで崩れること。
アイエン
アイエン
……うん
アイエン
アイエン
ごめん、ヌナ。俺は、、まだ諦めきれない……。付き合ってなんて言わないから、、好きでいさせてよ……
アイエン
アイエン
また、俺と会って……
(なまえ)
あなた
ごめん
(なまえ)
あなた
もう会えない。
アイエン
アイエン
なんで……っ!
(なまえ)
あなた
バイバイ、イエナ。
アイエン
アイエン
ヌナ……!




追いかけられなかった。









ヌナの意思の強い目を見たら、体が動かなかった。









それからヌナは、俺の前に姿を現さなくなった。







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