昨日は深瀬たちと遊んだ。友達と遊ぶのは久しぶりだったから、すごく楽しかった。
深瀬がお礼を言った。
私もお礼を言う
私が夕陽に挨拶しても、夕陽は何も言ってこない。
私がそう言っても夕陽は何も言わない。
それどころか、席から立って、クラスの中心的なグループの中に行ってしまった。
何も会話してない私たちを見てケンカしたと思ったんだろう。
私は夕陽の方に行って、”ちょっといい?”と言った。夕陽は何も言わないが、廊下に出た。
私はそう切り出した。
やっぱりってことは見たのだろうか。
その言い方は、夕陽が見たわけじゃないみたいだ。
光月とは、クラスの中心的な人でさっき夕陽と一緒にいた人だ。
”2人で”本当は4人だったから、光月が嘘をついてることはすぐ分かった。光月もコスモワールドにいたのだろうか。
夕陽はそう言って、教室に入っていった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!