まあ、私は特別運動できるってわけじゃないけど一応すべての競技をやることにした。
そして放課後、陸上記録会の練習が始まった。
それとともに運動会のリレー選手も選抜された。
私は赤組Aチーム。
私のクラスからは私とだい。
1組からは私の次に早い伊藤りなとだいと互角に走れる鈴木けんと。
2組からは中嶌まゆと加藤ひろと。
4組からは中澤ももかと宮越そうたろう。
5年生から選抜された子も合わせると下の通りになる。
・だい
・かえで
・りな
・けんと
・まゆ
・ひろと
・ももか
・そうたろう
・ゆみ
・はるひ
・れみ
・ゆうすけ
・はな
・だいき
この14名だ。
陸上記録会では私とだいが1位、かずみとたかやが3位、いつきとさらとさきたかが5位に入賞した。
だいは赤組の応援団長になって、私は赤組応援団副団長になった。
白組には圧倒的の差をつけてとうとう赤白対抗リレーとなった。
最初は白組にリードされていた。
だけど中盤に来るとだいが一気に抜かして行った。
とうとう私の番!
はるひ君からバトンを貰い、りなにバトンを繋ぐ。
はるひ君が1位で来た。
私は全力で駆け抜けた。
だけど、私はりなにバトンを繋ぐ寸前に転んでしまった。
それもあと1メートルぐらいで。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!