俺は凰火と暁人と一緒に国王陛下のところに向かった。
いつも穏やかな気配をまとってるいる凰火だが、この時は違った。心臓を鋭い矢で射抜かれたような緊迫とした雰囲気だった。
俺がここにいるのに少し驚きの様子だった。
凰火が説明している時なぜかさっきを感じた。
殺気とは、世界の極小数人にしか使えない。殺気を使うと気絶させ、最悪の場合死に至る。
でも、俺はまさかと思って気にせずにいた。
この事を言った瞬間、殺気がさらに強まって、怪しいと思った。気にしつつも俺に宿る神を呼び出すことにした。
その場にいた者は、神のオーラに圧倒されたのか。言葉が出ない様子だった。
久しぶりに俺の体内から出られて、心が落ち着かない様子だった。
拒否をしたのはウラノスだった。
まぁ、分かりきっていたことだから驚きもなかった。
アテナは国王陛下をじっと見つめる。
アテナは、笑みを浮かべながら呟いた。
アテナは自分の心の結晶を国王陛下に渡した。
なにか企みのあるような笑みで俺の顔を見る。
俺の体内にウラノスとアテナが戻っていく。
一件落着と思ったが、まだ気にかかることがあった…
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。