第6話

桜蓼王国のミセージー
20
2020/11/24 10:13
凰火
凰火
ブルリスタ。父様に会って欲しいんだ。
ブルリスタ
ブルリスタ
なんで?
凰火
凰火
今、僕の国では専属のミセージーを探しているんだ。君は、2神宿しているから1神を僕の国の専属の神が欲しい。
ブルリスタ
ブルリスタ
なるほどな…俺はミセージーとしてはいいけど、神たちがどう思うかにもよるがな…
凰火
凰火
そんなことはわかっている。
ブルリスタ
ブルリスタ
まぁ、とりあえず国王陛下に会うとしますか
俺は凰火と暁人と一緒に国王陛下のところに向かった。
凰火
凰火
父様。入ってもよろしいでしょうか?
壱晟
壱晟
あぁ、いいぞ。
凰火
凰火
失礼します。
いつも穏やかな気配をまとってるいる凰火だが、この時は違った。心臓を鋭い矢で射抜かれたような緊迫とした雰囲気だった。
壱晟
壱晟
暁人もおったのか
暁人
暁人
はい。
ブルリスタ
ブルリスタ
お久しぶりでございます。国王陛下。
壱晟
壱晟
そなたはブルリスタではないか。面をあげよ。
俺がここにいるのに少し驚きの様子だった。
壱晟
壱晟
そなたは、なぜこんな所に?
ブルリスタ
ブルリスタ
かくかくしかじかで…
壱晟
壱晟
なるほどな。あいつも馬鹿なこともするもんじゃ‪(笑)
凰火
凰火
そこで父様。少し提案があるのですが…
壱晟
壱晟
なんじゃ?言ってみよ
凰火が説明している時なぜかさっきを感じた。
殺気とは、世界の極小数人にしか使えない。殺気を使うと気絶させ、最悪の場合死に至る。
でも、俺はまさかと思って気にせずにいた。
壱晟
壱晟
構わないぞ。だがしかし、ブルリスタよ。
ブルリスタ
ブルリスタ
はい。なんでしょうか?
壱晟
壱晟
お前が宿しとる神は、我が国を気に入ったのか?
ブルリスタ
ブルリスタ
今、この場でやります。
壱晟
壱晟
ほう…
この事を言った瞬間、殺気がさらに強まって、怪しいと思った。気にしつつも俺に宿る神を呼び出すことにした。
ブルリスタ
ブルリスタ
汝の魂を持つ神よ、我に従え人間とかせ!!アテナ!!ウラノス!!
凰火
凰火
すごい…
その場にいた者は、神のオーラに圧倒されたのか。言葉が出ない様子だった。
ウラノス
ウラノス
お前が呼ぶなんて珍しいな
アテナ
アテナ
ほんとですね。
久しぶりに俺の体内から出られて、心が落ち着かない様子だった。
ブルリスタ
ブルリスタ
お前らどっちかにこの王国の神として王国を守ってもらう。
ウラノス
ウラノス
俺は嫌だね
拒否をしたのはウラノスだった。
まぁ、分かりきっていたことだから驚きもなかった。
ブルリスタ
ブルリスタ
そうか…アテナは?
アテナ
アテナ
国王は誰ですか?
壱晟
壱晟
ワシじゃが…
アテナは国王陛下をじっと見つめる。
アテナ
アテナ
皇子は?
凰火
凰火
僕です。
アテナは、笑みを浮かべながら呟いた。
アテナ
アテナ
いいでしょう。この王国はとても賢い方が多いみたいですし、現国王と現皇子はかなり知恵があるようですから…
壱晟
壱晟
ほう!そう言われると照れるのう(〃▽〃)
アテナ
アテナ
それではこれを。
アテナは自分の心の結晶を国王陛下に渡した。
壱晟
壱晟
なんじゃこれは?
アテナ
アテナ
それは私の心の結晶です。王国になにか問題があれば、私をお呼びくださいませ。ブルリスタの体内で生きていますので、それを使えばすぐブルリスタが参りますので
ブルリスタ
ブルリスタ
まぁ、無理やりここに飛ばされるだけだからな…
なにか企みのあるような笑みで俺の顔を見る。
ウラノス
ウラノス
そろそろブルリスタの体内に戻るとするか
アテナ
アテナ
そうですね
凰火
凰火
アテナ様!感謝致します!!
アテナ
アテナ
うふっ(  ͡   ͜   ͡   )
俺の体内にウラノスとアテナが戻っていく。
壱晟
壱晟
これで正式に我が国桜蓼王国のミセージーじゃな
ブルリスタ
ブルリスタ
ありがとうございます。
一件落着と思ったが、まだ気にかかることがあった…

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