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第3話

特技という名の能力
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2018/11/30 16:25
俺は人が思ったこと。考えたことが分かってしまう。そのまま頭に流れてくるのだ。見たくないだけとあったが、見ないことも出来る。
俺の場合この事を小学2年生の時に知った。もう慣れたもんなのかな。
相手の思っていることが初めて分かった時は悲しかったな。
小学2年生大島優人
いい加減にしろよな!!
なんで嘘つくんだよ!!
小学2年生の時の優人の友達
何がいけないんだよ!
別にいいだろ!!
小学2年生の時の優人の友達
(お前なんかもう友達じゃないや)
小学2年生大島優人
え?俺…もう友達じゃないの?
小学2年生の時の優人の友達
…え?…な、なんだよ。
お、俺そんなことい、い、言ってねーよ。
小学2年生大島優人
嘘だ。聞こえた。お前なんかもう友達じゃないって。
小学2年生の時の優人の友達
な、なんだよ、なんで思ったことが、考えたことがわかるんだよ!!気持ち悪いんだよ!!
そう言って走って帰ってしまった。
小学2年生大島優人
あ、そうか。そうなんだ。俺は人の気持ちが分かっちゃうんだ…。
その時は幼いながらに涙を流して声を上げて泣いた。なんとなくだが俺は特技。いや、能力の事を理解していた。

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