松音side
──ホテル
チョロ松兄さんといっくんの思考が手に取るように分かる……
うーん……みんなすごいな……
みんな怖いって……
確かに私も注意力足りないけどさ……
その……過保護過ぎない?
※その通り
そう言うとリリーは私の肩から飛んで
カラ松兄さんの指に留まった
そしてカラ松兄さんはスーツケースから
シーツを取り出した
✩⋆*॰¨̮⋆。˚
バフッ
っと勢いよくおそ松兄さんがこっちを見てきた
れ、澪音くんってγだったんだ……
あの超希少種の……世界でおよそ4人と言われてる…
えぇ……すごい衝撃……
私一生γに出会えないと思ったのに……
と、リリーがそれぞれの部屋の鍵を取ってきた
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部屋割→長兄601・年中+澪音602・末603
おそ子カラ子604・チョロ子一子605・十四子トド子606
松音+リリー607
──607
※お金と権力で宿泊出来ました
私はベッドに寝転がってあの2人のことを考えた
γってどういうものなんだろうか
α、β、Ωはそれぞれ何かしら役割がある
あ、βはノーマルだから実質ないのか
私もそうだし
あと……考えるとすれば全ての役割がある……
もしそうなら今までどうやって乗り越えて来たのだろう
絶対辛いに決まってる
γの2人を、私は支えることが出来るのかな…
✩⋆*॰¨̮⋆。˚
✩⋆*॰¨̮⋆。˚
そしてカラ松兄さんがいなくなった
リリーに目を戻すと
膨れながらもロイを抱き締めているリリーがいた
こういう時の流れは好きだな〜…
だが、この先で起こる衝撃のことを
今は誰も知らない
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!