松音side
──高層ビル内【東郷の仮アジト】
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──ホール
私の今の格好はスーツを羽織って、おそ松兄さんみたいな姿です
背中にロイを隠す為なんだけど……
偉そうで逆目立ちしそう……
一子さんと状況を整理しながら話していると……
パチパチパチパチ
会場が拍手に包まれ
おそらく東郷と思われる人が祭壇に上がった
少し俯いてる方がいいかも……
堂々と……
おそ松兄さんの真似したらそれっぽくなるよね
日本語…!
パチパチパチパチ
鳥肌が止まらない、なんだあの人……
囚われるような……拘束されるような……
全てにおいて……あの人は危険度がカンストしてる
そんな人に目を付けられてるおそ松兄さん……
今までどれだけの辛い思いをしたのだろう……
考えただけで頭が痛い……
一子さんの言葉を聞いて、私は息を整えた
そうだ……大丈夫……1人じゃない……
ロイが後ろから突っついて来た
落ち着けって?分かってるよ
…………よし、落ち着いた
おそ松兄さん達が来るまであと1時間……
今の所変化も異変もなし……
相変わらずの心配様……
確かに私危なっかしいけど……けどさ……
そんなことないよ……多分……おそらく……
※図星
話しかけてきた……上手くかわさないと
おそ松兄さんに似てる、か……
そういえば銃の構え方もそっくりってカラ松兄さんが言ってた……
………ほんとはおそ松兄さんに教えて貰ったはずなのに、おそ松兄さんは覚えてなかった
ずっと気がかりで、モヤモヤしてる事……
少し嫌な予感がするのは私だけなのかな……
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松音の姿、どっかで見覚えあるなと思ったらアズールでした
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!