松音side

──現在

やっと寝た

新しい所に来てちょっと落ち着かなかったのかな

そう思いながら私はリリーに毛布をかける

頷くとモゾモゾと器用にリリーの腕の中に入る

どうしたんだろこんな時間に

やっぱり行くなって話しかな……

そう言われたら……もうしょうがないよね…

──執務室

コンコンコン

キィー

※お酒は全員強いです

2つのグラスにワインが注がれる

90年代物の結構爽やかな味わいのワインだ

おそ松兄さんがグラスを前に出しながら

イタリア語で乾杯と言ってきたから

私もそれに続けて言ってグラスを軽くぶつけた

1口ワインを飲んで私の名前を呼んだ

そう言ってサイドテーブルに置かれたのは

小さなケースだった

おそ松兄さんはそのケースを開けた

中から出てきたのは

ルビーのような赤い球体だった

大きさは1cm程度だろうか

綺麗……

ケースにはルビーのような物が幾つも入っていた

そう言っておそ松兄さんと同じケースが出てきた

中に入っていたのは──

その後におそ松兄さんからこのTwiceの説明をしてもらった

まずこのTwiceを食べる

噛まないと上手く身体に行き渡らない

時間はおよそ30分くらい

二重にして使ってもいいけどその分の負担がかなり重い

二重にしても時間は30分で延びない

時間が過ぎたら元の状態に戻る

宝石のイメージは
おそ松兄さんルビー
カラ松兄さんサファイア
チョロ松兄さんエメラルド
いっくんアメジスト
十四松シトリン
トド松ローズクォーツ
私がプレシャスオパール

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──バルコニー

やっぱり思い過ごしだったのかな…

ギィー

カラ松兄さんもグラスを持ってもう一度乾杯をした

………あれ？

驚いた様子でカラ松兄さんがこっちを見てくる

わ、私だって今混乱してるよ！

そ、そんな軽くでいいのかな……

結構な事件だと思うのは私だけ？

それからはしばらく誰も喋らないでワインを飲んでいた

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月が1番輝く満月の夜

そんな中おそ松兄さんが…

そう言ってグラスを持った右手の人差し指を私達に向けてきた

私達は顔を合わせて

と言った

それを聞いたおそ松兄さんは満足そうにして

ワインを口に含んだ

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