第27話

♤第一部♧ 樹の神様の伝説
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2020/02/27 07:45
 今から千年くらい前のことです。一柱の神様がこの地の人々と共に暮らしていました。その神様は、アラマズトという太陽と光と豊穣の神でした。その神様のおかげで、この地は毎年豊作で、とても恵まれていました。
 ある日のことです。アラマズドのもとへ一人の少女が現れました。その少女は他の者に姫と呼ばれる者でした。姫は、アラマズドの大切な友になりました。姫は、アラマズドのことを大切にしました。そして、アラマズドも姫を大切にしました。
 それから、約一年後のことです。姫様の住む村をお隣の国、バリスが攻めてきました。戦いは長く続きました。そしてその姫は戦の後、姿を消してしまったのです。アラマズドは消えてしまった姫に対し、深く嘆き悲しみました。そして、自らの富のためだけに姫を襲った人間を、アラマズドは許しませんでした。
 アラマズドは人間達への仕返しとしてたくさんの人間を殺めました。それは、およそ一年ほど続きました。
 約一年の間人々を殺め続けたアラマズドは、その頃に地上に降臨した女神・リイシアによって大樹に封印されました。その大樹が今、エンジェの中心にある大樹なのです…。
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ラピス
…これでおしまいだよ!
ミイシャ
ありがとう、ラピスちゃん!
…にしても、大樹に神様が封印されているとはねぇ。姫ってのは多分、グリーシアだろうな。
レイン
もしかして、封印が近いうちに解けるのかもしれませんね。
ミイシャ
でも何故封印が…って、うわぁっ!!
『ゴゴゴゴゴ…』

また揺れた。さっきより少し強い。
レヴァン
これは、見に行った方が良さそうだな。何かがおかしい。
ミイシャ
そうだね。でも、行くってどこへ…?
レヴァン
大樹だ。大樹には秘密の道があってな、そこから封印の場所へ行けるんだ。
ほへぇ。そんなのがあるのか。なんでレヴァンさんがそれを知っているのか気になったけど、今は無かったことにしておこう。
シルア
じゃあ、早く行きましょう。この目で確認しなくちゃでしょう?
ミイシャ
そうだね。行こうか。
僕達はそれぞれの武器を持って外へ駆け出した。

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