第10話

♤第一部♧ 冒険者
97
2020/02/26 11:40
 夢を見た。前見た夢に出てきた《人》と遊んでる夢だった。夢を見て、一つわかったことがあった。それは、その《人》の性別だ。《人》が男の人がする力仕事をしていたので、その《人》は男の子だということがわかった。まぁ、性別だけじゃなにもわからないけど。
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 僕は今、資格を取るための試験の準備をしている。服を着て、装備を整えて。まぁ、装備といっても護身用の剣だけなんだけど。
シルア
君達!そろそろ出発しますよー!
あー…なんかシルアちゃんの声がするなー。怒らせると不味そうだからはやく行こっと。
シルア
全員そろいましたねー!行きましょうか!
ミイシャ
はーい!!
レイン
はい!!
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《試験会場》
シルア
冒険者にもランクがあるんですよ。
ミイシャ
えっ、そーなの?!
シルア
はい。DからC、B-、B+、A-、A+そして、S…と、いうランク分けになっています。ちなみにここではB+まで受けられるんですよ。
ミイシャ
へぇー、そーなんだ!
(アナウンス)
~試験を受ける方は、中央広場ヘお集まりください~
シルア
あっ呼ばれましたね!行きましょう!
ミイシャ
そーだね!
レイン
楽しみですね!姫様!
ミイシャ
そーだね!レイン!
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(アナウンス)
~次はシルア・バルバードさんです~

おっ、シルアちゃんだ!まずはDランクのモンスターかぁ。モンスターを見ると、本当にここが異世界なんだなって思うなぁ。僕は《名探偵》を発動させて、Dランクモンスターを見た。フムフム、この小鳥みたいなモンスターは水属性のウォーバードっていうのかー。シルアちゃんはそれを鋭く伸びた爪で倒した。あれ、どーやって伸ばしたんだろう。次はCランク。その言葉通り、ウォーバードの大群だった。シルアちゃんの周りが全て真っ青に見える。それを、シルアちゃんは爪に魔力を集中させて全て蹴散らした。うわぁ、えげつない。次はB-。はやいなぁ。モンスターはサンダースネーク。けど、それも難なくクリア。そして、最後のB+のヴィンドウルフもあっさり倒してしまった。マージか。強すぎでしょーシルアちゃん。僕も頑張ろ。
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 三時間後。みんなのランク分けが終わった。結果、シルアちゃんと僕はB+でレインがB-だった。レインは
レイン
俺だけB-だなんて、悲しいです…。頑張らないとですね…。
と、かなり落ち込んでいる。後で慰めてあげよう。
シルア
まぁ、全員が冒険者になれたんだから良いじゃないですか。今日の夜はごちそうでいいですね♪
ミイシャ
シルアちゃん、料理できるの?
シルア
はい!!
うわぁ。シルアちゃん、何でもできるじゃん…。シルアちゃんだったら一人でも生きていけるんじゃ…。まぁ、とにかく!
ミイシャ
皆!これが最初の一歩だ!これから頑張るぞ!
レイン
そうですね!
シルア
頑張ろー!!

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