第32話

♤第一部♧ 困りました☆
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2020/02/27 08:02
 次の日になった。そして今、一番困ってること。それは…。
ミイシャ
ねぇー!これからはどーするのさー!
レヴァン
俺様に聞かれても知るかよ!!
ミイシャ
ですよね…。
うぅ…本当に困ってるのさ…。まさか、神様が仲間になるとは思わなかったしー。ちなみに、あの騒ぎはレヴァンさんが頑張って僕達に疑いが向かないようにしてもらった。本当に感謝してる。例のアラマズドはレヴァンさんにローブを貰っていた。まぁ、ほぼ家の中にいるから使ってないけど。
ラピス
とりあえず、ギルドに行けば?ここのギルドはA+まで受けられるし。
ミイシャ
うーん。そうだねぇ…。
レヴァン
俺様も受けた方がいいと思うぜ。お前、ステラに行きたいんだろ?
シルア
ワタクシも受けた方がいいと思いますわ。せっかくのチャンスですもの。
レヴァン
…お前なら、簡単に受かりそうだしな。
おっ?!嬉しい!!英雄様に褒められるのは嬉しい!!
レヴァン
浮かれてると失敗するぞ!
ミイシャ
…はひ。
前言撤回。嬉しくないや。ものすごく怖い。ひどくない?!いや、だってさ!普通、伝説的な英雄様に褒められたらそりゃあ嬉しいでしょ!厳しすぎる…。
シルア
まあ、今日中に行きましょう。さっさと済ませてしまった方が良いでしょう?
レイン
そうですね。でも、アラマズド様はどうするのですか?村にはA+級以上の資格が必要なんですよね。
あー、それがあったか…。アラマズドは試験を受けられないのか…。
ミイシャ
この中の誰かがアラマズドとお留守番になっちゃう…。
シルア
そうなりますわね…。
うーん…どうすれば…。
レヴァン
俺様から一つあるんだが。
ん?レヴァンさんどうしたんだろ。
ミイシャ
どーしたの?レヴァンさん。
レヴァン
ラピスをここに置いて行きたい。
…え?
ラピス
お父様、どういうことなの?!ラピスが…私が、力不足だって言うの?!みんなの…お姉ちゃん達の、足手纏いって言うの?!
レヴァン
そ、そうじゃn…
ラピス
ねぇ!そうなんでしょ?!ラピスは…ラピスは…!
レヴァン
お、おい!違うって!!誤解だ誤解!!
『ダッ!!』

あー…やってしまったなー。ラピスちゃんが涙を流しながら走って行ってしまった。自分の部屋に行ったんだろう。上の階から扉が乱暴に開かれて閉じられる音が聞こえた。
シルア
ラピスちゃん…どうしますの?
レヴァン
どーするって言ってもなぁ…。ありゃぁ、完全に勘違いされてるしなぁ…。
ミイシャ
レヴァンさんはなんでラピスちゃんを置いて行きたいって言ったの?
レヴァン
それはな…
レヴァンさんは一拍置いて言った。
レヴァン
俺様はあの子を…ラピスを、アイツの母親…オパールと同じにしたくないんだ…!!

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