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第10話

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2024/01/17 04:08
人間の姿に変わり、居間に座った





璃青は冷蔵庫を開け、お茶を汲んでいる





璃青から借りた人間の服が、肌に擦れて気持ち悪かった





海日 璃青(ウミビ リオ)
ん、




コト、と二つのコップをテーブルにおくと、大きく深呼吸をした






海日 璃青(ウミビ リオ)
母さんとは、どうゆう関係なんだ



まっすぐテーブルに目を落としている



僕の方なんて、見向きもしなかった





ネロ
友達、奈々が死ぬ三ヶ月ぐらい前から




ネロ
僕が、水面近くで遊んでいたところろを見られて…
ネロ
奈々が話しかけてきて…それで……




だんだんと小さく、震える声が部屋に響いた




乾いた空気に喉がなれず、もらったお茶を一気に飲んだ










海日 璃青(ウミビ リオ)
母さん殺されたところを見たって言ったな
ネロ
うん








ネロ
崖の上から誰かが、男が麻袋を投げ入れたんだ
ネロ
開けてみたら………奈々がいた





海日 璃青(ウミビ リオ)
警察は海に落ちた時に、海底の海に頭をぶつけたことが死因だって言っていた
ネロ
それは、違うと思う…




ネロ
あの時の奈々はすごく冷たかった
ネロ
海に入ってから死んだなら、もっとあったかいはずでしょ?






海日 璃青(ウミビ リオ)
じゃぁ…母さんは陸地で殺されたって言うのか?
ネロ
多分、そうだと思う





璃青は自分の拳を強く握った




人間が自分の母親を殺したんだ




にくいに決まっている






海日 璃青(ウミビ リオ)
お前、犯人見たんだろ!どんなやつだった!




ネロ
わ、わかんない…遠かったし、くらかったから…

海日 璃青(ウミビ リオ)
くそっ…







犯人の姿を再び思い出す





男で、奈々よりも少し背が高くて…











ネロ
声…















ネロ
あいつの声…声ならわかる!!



忘れるはずがない



あの日からずっと脳みそに叩き込んであった






あいつの声









海日 璃青(ウミビ リオ)
声を聞けばわかるんだな
ネロ
うん、わかるよ
ネロ
絶対
















海日 璃青(ウミビ リオ)
協力しろ、
海日 璃青(ウミビ リオ)
母さんを殺した犯人を見つけるんだ


ネロ
もちろんだよ














ネロ
そのために地上こっちに来たんだから





























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