第10話

# こ の 気 持 ち は き っ と
327
2018/07/31 14:45
『おまたせ!』



🐭「ん。じゃあ俺入ってくるから。」





『うん!行ってらっしゃい!』










ゆんぎ君がお風呂に行ってしまってから10分経った。











単刀直入に言うと、とても暇になりました。







『はやく帰ってこないかな、、』






そんなことを口にしてみる。





すると、




🐥【誰が帰ってくるの?】



さっきまで寝ていたと思われるじみんがいきなりムクっと起きて私に聞いてきた。





『ううん、誰もこないよ……ㅎㅎ』




🐥【うんー…】





彼は少し寝ぼけているのだろうか………






🐥【ねぇあなた~、頭なでなでしてよ。】





そう言って私の手を掴んで自分の頭にのせるじみん。




『少しだけだよ?』





🐥【ㅎㅎありがとう、あなた……】




私は優しく彼のことを撫でてあげた。




🐥【えへへ、あなた、オンマみたいㅎㅎ】





『私、あなたみたいな息子さんもったら大変だな~ㅎㅎ』




🐥【でしょ?ㅎㅎ】




そう言って私の言葉に返事をしてくれているのは分かるけど、じみんはほぼ寝ぼけているからいつもより甘い感じで全体的にふわふわしている。




ようやく静かになったと思いじみんのことをみる。









やっぱり眠っていた。









『おとなしければかわいいのに……ㅎㅎ』







そう言って撫でていた手を止めてテレビを見ることにした。






さすがにこんな夜に面白いものは放送されていないから予約されているものを見ることにした。







ひとつだけ恋愛もののドラマを見つけたから、それを見ることにした。










その時感じた。







ドラマの中では“好き“と言う言葉を簡単に発しているけど、実際にこんなに心の準備なしで言える人なんてきっといないんだろうなって___








『好き…か……』







“ 好き “ その言葉がちゃんと言葉にできたらどんなに簡単なんだろうな____








🐭「おまたせ。」




『あ、ゆんぎ……』





🐭「いきなりかよㅎㅎ」





『だって、そうやって呼べっていったじゃん!!』





🐭「うん。」









🐭「嬉しかったから。」










あぁ、そうか___








私がこの人のことが好きな理由はもう1つあって___








どこか不器用なのに言葉にちゃんとできる、甘い言葉を普通にサラッと言える所も含めて全部が好きなんだ__











🐭「……寝ないの?」




『ちょっと眠くなってきたよねㅎㅎ』




🐭「2人寝れるとしたらじみなのベッドしかないけど大丈夫?」





『ッ…///』





うそうそうそ!!


ちょっとそれはハードルが高いぞ!☜


心臓が破裂しそう☜






🐭「だめ…か…?」





いや、そんな上目遣いで言われたらもうおっけーするしかないでしょ…




『だ、大丈夫だよ…?』





🐭「そうか。んじゃあはやくこい。」






『あ、うん…///』





あぁ、これは私が眠過ぎて無意識に寝てしまって見ている夢の世界の話なのか……




はたまた事実のことなのか……





🐭「……寝た?」




『ま、まだ……』




🐭「暑い?」




『いや、別に……』





🐭「そうか。」





『もしかして暑い?クーラーつけようか?』




🐭「いや、別に…」




『もしかして熱…?!』






そう思って私が振り返ると









顔の頬を真っ赤にしたゆんぎがいて、




🐭「ほら、暑いつってんじゃん。」




そう言うもんだから





『ほんとだ』










“暑いね“____









花火大会まであと2日___











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