....まずい。
相手のチームが一ノ瀬先輩にダブルチームを仕掛けてきて、得点源である先輩が思うように動けていない。
4Qを残して、点差は69―78で9点差と11点差を行ったり来たりしている。
だいぶ疲れてる....
肩で息をする先輩を見て、そう感じた。
一ノ瀬先輩だけじゃない。他の皆も肩で息をしてだいぶ辛そうだ。無理もない。皆、2試合連続フルで出ているのだから。
でも、私に出来るのは応援だけだから。
もう、あんな思いしたくない、とか、どうでもいい。
ここで勝つためなら、いくらでも大声で応援してやる。
コートにいた先輩が、ニヤリと笑った。
ビーーー!
試合終了の無機質な機械音。
皆、最後まで走りきった。
精一杯、練習の成果を発揮した。
でも、
勝てなかった.....
ウィンターカップに出られるのは、インハイ予選出場校のみ。キャプテン達は、これで引退だ。
一ノ瀬先輩も、他の皆も、必死で涙を堪えている。
一ノ瀬先輩の目から、大きな雫が溢れた。
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ここ数話くらい、バスケ用語ばっかりのお話ですいません。スポコンみたいな話になってしまいましたね....f(^_^; 次からは恋愛系に戻っていきます。
でもあと数話で終わります....(小声)
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。