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第24話

23Q
8月半ば。


蝉の鳴く、とても暑い、夏のスポーツセンター。
男子バスケ部 部員 1
あと2分....っ!
男子バスケ部 部員 2
頑張れ、一ノ瀬....!
残り30秒。2点差でうちが負けている。
きっとこれが、最後の攻め。
東 太陽
咲陽先輩っ!
───繋がった....っ!


太陽のパスがつながり、一ノ瀬先輩へ。
ディフェンスとの距離はそこまであいてない。
でも────
あなた

一ノ瀬ぇ!!

もう、ここしかない。

先輩とか後輩とか、どうでもいい。
あなた

ここで3P決めなきゃ、
後でぶん殴るからっ!!

男子バスケ部 一同
(えぇー....)
視界の端でベンチの部員が青い顔をして見上げるのを捉えながら、──もしかするとベンチだけではないかもしれない──コート内で先輩が笑ったのが見えた。



驚くほど綺麗なフォーム。

数秒して、ザッと綺麗な音をたててゴールに吸い込まれたボール。

ビーー! という試合終了のブザーの音。


────か、
男子バスケ部 一同
勝ったァァァ!!
体育館に響き渡る拍手と歓声。


湧き上がる思いを必死に堪えながら、ギュッと目を瞑って喜びを噛みしめ────
男子バスケ部 部員 2
えっ、?
東 太陽
は?
女子達
きゃぁぁ!?
あなた

────へ、

いきなり、何かに抱きつかれた。
いや、何かというのは言わずもがな一ノ瀬先輩なのだが。


イ マ ミ ン ナ ミ テ ル .....


ドクドクと脈打つ熱い体温を感じながら、暑さと恥ずかしさで石化してしまった私。
そんな私に追い打ちをかけるように開かれた先輩の口。
一ノ瀬 咲陽
やっと勝った....

あなたちゃん、俺と付き合って
男子バスケ部 部員 2
えっ、?
東 太陽
は?
女子達
きゃぁぁ!?
あなた

何で、ここで....

それを言うんだアンタは....っ!

いつの間にか会場は静かで、観客全員が私の返事を待っているような、そんな気がした。
一ノ瀬 咲陽
ね、返事は?
首を傾げ、悪戯っ子のような笑みを浮かべて聞いてくる先輩。


───全部、分かってるくせに。

そういう聞き方は、ズルい。
あなた

お願い、します....ん!?

その場の全員
!!?
ななななっ、何が起こって.....!?


返事をした途端先輩によって塞がれた視界と唇。
つまりはそう、キスということで....


みんな見てる....つーか長いっ!!
一ノ瀬 咲陽
ぷはっ、 へへ、好き
あなた

~~~~~!!

本当に先輩はずるい。

だけど、勝ったといってもインターハイ予選。
あなた

言っときますけど、
バスケ、やるからには本気ですから

一ノ瀬 咲陽
もちろん、そのつもり
─────本番は、ここから。