第16話

15Q
445
2018/11/03 12:09
キャプテン
明日の地方大会のスタメンは──
一ノ瀬先輩をほんの少しだけす、好.....すk──嫌いではないという事実を自覚してから、2週間が経った。そして、明日はついに地方大会。地方大会を勝ち進めば、関東大会、インターハイへと駒を進めることができる。
キャプテン
───10番、一ノ瀬
一ノ瀬 咲陽
はい!
うちの部は決して弱くない。関東大会までは勝ち進めるだろうが、インターハイ出場となると少し厳しい。こんなところで、色恋などにうつつを抜かしている場合ではない。


────先輩の事は1度忘れて、できるだけみんなのサポートをしよう....



東 太陽
ちぇー、流石にスタメンは
無理だったかー!
一ノ瀬 咲陽
はっはっはっ!
まだまだだぞ1年!
片付けをしている最中、そんな声が聞こえた。


1年生でユニフォーム貰ってるだけすごいって....


そう思って声をかけようとしたが、自分から突き放して声をかけるなどおかしな話だ。
喉まででかかった言葉を飲み込んで、後片付けを再開した。


まさか、自分で言ったことなのに後悔するなんて....
東 太陽
あなたと早く話したいからって、
負けたら承知しませんよ?
一ノ瀬 咲陽
ばーか。しっかり勝ってあなたちゃん
にインハイの切符持ってくっつの
東 太陽
うわ~、セリフくっさぁ~
一ノ瀬 咲陽
なんだとこのガキ....!
何を話しているのかは聞こえなかったけど、あの2人すっごい仲良くなってるよね....
じゃれ合っている2人を見ながら、もう1度明日の確認を大林先生にしに行った。
(※大林先生は男バスの顧問です)


明日はついに、地方大会───!

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