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第5話

4Q
一ノ瀬 咲陽
いやって....え?今断った?
“お願いしたい” という言葉と共に差し出されたその手は、行き場もなくその場にとどまっていた。
その反応に少々戸惑いつつ、私はもう1度謝絶の言葉を口にしようとした。
あなた

や──....

東 太陽
やりますっ!
────ん? いま、なんと?

すっかり黙り込んでいた太陽が急に声をあげ、更には信じられない言葉を口にしだした。
あなた

え、なに言って....

一ノ瀬 咲陽
ほんと!?
***ぱあぁぁぁ*** という効果音が付きそうなほどの笑顔で私を見てきた先輩。
何故だろう、左右に激しく動く尻尾が見える....
一ノ瀬 咲陽
それじゃあ、明日から早速放課後に....
あなた

あのっ....!?

勝手に話を進めようとする先輩を止めて、私は大きくため息をついた。
あなた

私、やるなんて言ってませんけど

一ノ瀬 咲陽
え?
なんで? と、まるで入ることが当たり前かのような返事に苛立ちを覚えながらも、大人になって対応をした。
あなた

ですから、私はやらないって....

一ノ瀬 咲陽
なんで?
大人の対応で。
あなた

....忙しいから

一ノ瀬 咲陽
何が忙しいの?
大人の....
あなた

色々と....

一ノ瀬 咲陽
色々ってなに?
.....う  る  せ  え  な
あなた

嫌ったら嫌なんです!

あなたは走った。全速力で。
セリ◯ンティウスはいないが、全速力で走った。

あのヤロウ、最初は庇っておきながらまんまと寝返りやがって....

悪態をつきながら、胸の奥でうずうずと動く、忘れていたナニカに気付かないふりをしていた。
次の日、私は思い知った。


昨日断ったという事実の重大さ。


そして、それはこれほどまでに自分に影響するのだということを。