紫side
俺と姉さんを合わせる為に沢山の術を駆使している赤君を見ていて何処かで見たような気がして来た。
姉さんとさようならする以前の事だと思う,そう考えていると,服の袖を引っ張った感覚がした。
感じた方を見ると,
橙君がいた。
突然だった、俺と同じことを橙君が思っていたなんて,
突然桃君も話に入って来たけど,同じことを言っている。
青ちゃんがこちらに来て様子を聞きに来た。
俺は青ちゃんにも聞いてみることにした。
青ちゃんがこちらを見つめて,
と言った。
黄君もこちらに来た。
黄君にも聞いたら案の定俺が予想した通りだった。
そう,断定できて俺たちは赤くんの方を見た。
そこには目を閉じて霊力と妖力の安定を保っている赤君が居た。
それを見ていたら,頭の中に声が響いた。
『赤〜,今日はあそこに行きましょう!』
『赤くんったら、相変わらず素直じゃないね。』
『赤,今日は遊べるか?遊ぼうぜ。』
『赤,俺な、赤が俺を見つけてくれて感謝してるねん。ほんまありがとうな』
『赤君,大好きだよ。』
【“俺も”大好き!みんなが!】
俺たちと赤くんそっくりな声が響いた。
赤side
あ〜あ,俺の術の影響で妖力と霊力の中にある少しの記憶が影響したのかな?
まぁ,言う気はないよ,だって,あれは,
“君たちの前世の出来事”じゃないか。俺はまだ,君たちのこと,今じゃ信じられないよ。
俺は,”1人が嫌だったのに“
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。