私たちはA組の寮を出て
教師寮に歩きながら帰ってた
恋バナは女子だけで
留めておかないとね
みんなも担任の先生に
聞かれたくないだろうね
だから内緒!!!
すると消太は
私の首を後ろから掴む
私首触られるのダメなんだよ!!!
グッと力を込められる
なんかこうやって
ワチャワチャするの嫌いじゃない
ようやく消太は
手を離して私の前に出て
先を歩き始めた
私は消太を追いかけて
背中に飛びついた
いわゆる...おんぶ...
私を支えてくれて
おんぶ状態で歩く
私は嬉しくなって
ぎゅうううって腕に力を込めた
私達は
付き合う前から
お互いの気持ちに隙なんて無かった
誰も入る余地なんてなかったんだよね
消太は私をおんぶしたまま
部屋まで連れて行ってくれた
部屋に入って
部屋着に着替えてゆっくりする
私いつも大事なこと言われない.....
私が聞いてないのか....?
私は消太の膝の上に座る
ここが何だかんだ落ち着く
私は立ち上がり
消太の膝から離れる
だけどすぐ消太の膝の上に戻された
私は消太の頬を両手で摘んだ
髭が伸びてきてチクチクする
仮免か〜〜
どんな感じになるんだろう
そう思いながら私は
頬摘んでた手を離し
消太に抱きついた
少し棒読み...
消太は可愛いとこあるよ!?
とか言いつつも私を
ベッドまで連れて行ってくれる
甘い男だね
私たちは抱き締め合って
眠りについた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!