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私は消太の病室に入り
一緒にベッドに座っていた
私と消太は病室を出て
診察室へ向かう
診察室の前に着くと
中から出久の声が聞こえた
私と出久は診察室を出て
ある場所へ連れて行く
その最中
私たちはナイトアイの病室へ着いた
自分が治せなかった不甲斐なさが
込み上げてきて
そっと消太の手を握ると
伝わったかのように握り返してくれた
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私は出久に背を向け
泣くのを我慢した
あの時私がちゃんと助けれてたら
見つけた時にはもう脈拍低下してた
出久とオールマイトは
中へと入っていった
私はその2人の背中を見て
申し訳なくなった
私のせいで...
何のために私がいたの
助けるためだったのに
救えた命がそこにあった
何も出来なかった...
この言葉がずっと頭の中でグルグルしてる
すると
そっと後頭部を抑えられ
消太の胸元に引き寄せられ
私は声を殺して涙した
泣いていい資格なんてないのに
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!