第103話

103話
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2021/08/08 16:12





すると病室にミリオくんがやってきた



まだ傷も治せてないのに



ミリオくんを見ると余計に涙が出てきた








消太は何も言わずに


私を抱き締め頭を撫でてくれた










ナイトアイは息を引き取り


帰らぬ人となってしまった











相澤消太
相澤消太
あなた大丈夫か?そんな泣くな


そう言って泣いている私の涙を



消太は指で掬ってくれた




あなた
あなた
ごめっ...ん、なさい....
リカバリーガール
リカバリーガール
あんたはあんたの仕事がある。これを機に今から多くの人を救えば良いんだよ。あんたの力を待ってる人は沢山いる



そう言ってリカバリーガール先生は


私の足をポンポンと叩き部屋を出ていった






救えた命を救えなかった


これからは救える命は絶対に救う


私は覚悟を決めた





相澤消太
相澤消太
あなた、早速で悪いがエリちゃんについて医者が話したいそうだ。行けるか?一緒に行くか?
あなた
あなた
一緒に行こう....?



私は涙を必死に止めて


消太の手を握る




消太は手を握ってる


反対の手で私を撫でてくれた









そして消太と2人で医者の元へ来た




医者
お、来たか
あなた
あなた
お世話になっております。よろしくお願いいたします。
医者
そんな畏まるなよ〜らしくないぞ。
相澤消太
相澤消太
知り合いか?
あなた
あなた
何回かこの病院でリカバリーガール先生と治療に来てるから...
医者
あの女の子エリちゃんに関してだが、あの子はお宅の生徒の証言があって巻き戻す個性と判明している
あなた
あなた
巻き戻す個性.....
医者
そう、お前の個性に似てるんだよ。あの子は親に捨てられたみたいだ。原因はあの子の個性で父親が消えたらしい



消えた?


個性で生まれる前に戻されたってこと?




いや似てるも何もとても強力....





医者
そこでだ、個性のコントロールが必要になるわけで病院としての見解は身よりもない、あの個性だと施設に預けるのも危ない
あなた
あなた
つまり...私に?
医者
あなたに全てを押し付けたくないから是非雄英で面倒を見て欲しい。あなたもいるし相澤さんの個性もあの子にとって救える一つの方法だと考える
相澤消太
相澤消太
雄英で、ですか
医者
難しいとは思うけど検討して欲しい
相澤消太
相澤消太
今すぐに俺の意見で判断はできないんで、校長に掛け合ってみます
あなた
あなた
私も子供の頃個性の使い方よく分からなかった、だからあの子の為になるなら私は預かりたい
相澤消太
相澤消太
校長の判断次第だな、とりあえずあの子の熱が引くまでには結論を出します。
医者
よろしく頼むよ





私たちは前へ進み始めた




エリちゃんの為になるなら


私のできることしてあげたい




親もいないんじゃ普通の生活送ってきて


ないだろうし












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