もう生徒の前に立てない
無理...
絶対茶化されるに決まってる...
消太は私を抱えたまま
舞台裏へと歩いて行った
私は舞台裏で降ろされた
拳藤さんとねじれちゃんは
私と消太を引っ張ってくっ付けさせる
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すると消太は
私を持ち上げた
( 抱っこされました )
私は携帯を出して
ねじれちゃんにラインを教えた
するとすぐに写真が送られてきた
写真をよく見ると
消太も笑ってる...
これは貴重...
待受にしとこ
なんか色々やらされたけど
結果やってよかったかも
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ステージでは
まだ文化祭は続く
楽しまなきゃ
私は着替えて外に出ると
私がそう言うとエリちゃんが
ニコッと笑った
笑った....?
笑った!!
隣にいたミリオくんを見ると
ミリオくんも笑ってた
エリちゃんを笑顔にしよう作戦
大成功だね
私と消太は
手を繋いで校舎の方へ行く
返事は冷たい
消太は私から顔を背けた
私は消太に微笑みかけて
校内へ入っていった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。