慎太郎side
俺がいいって言ったけど
あなた樹と楽しそうに話しててなんか
胸がズキズキする
『またまたーww樹くん口がうまいんだから!』
あなた超楽しそうなんだけど……
それ見てると胸が痛い
これって嫉妬??
こんな感情も初めてだ。
樹に嫉妬してあなたが遠くに行ったみたい
でも俺がそもそも発端だし寝て忘れよう
電話してるあなたに話しかけた俺
森「あなた俺明日早いから寝るわ」
『えっ?!あっ!樹くんそろそろ寝るんで切りますね。』
そう言って電話を切り俺にスマホを返してくる
森「まだ電話しててよかったのに……」
大好きなあなたに冷たく当たっているのがわかる
『……慎太郎。怒ってる?』
喉になにか詰まったかのように喋り出すあなた
森「怒ってないよ…………」
『………ごめんなさい。』
森「なんであなたが謝るの??」
『だってあたしが樹くんと電話してて慎太郎機嫌悪くなったから…………』
森「こういうのを嫉妬っていうんだよね?…………なにもかも経験不足でわからなくて……あなたがどっか遠くに行きそうな気がして」
『ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい』
森「だからなんであなたが謝るの?樹と電話させたのは俺だから俺が悪いんだよ」
『それでも……慎太郎に辛い思いさせちゃったあたしが悪いよ』
謝ってくるあなたごめんね
森「あなたごめん……」
俺がそう言うと顔色が曇るあなた
森「俺の好きがこんなに重たくてごめん。」
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。