慎太郎side
なにも出来なかったけど救急隊の人に
促されて救急車に乗ったあなた
救「彼氏さんどうぞ!乗ってください!!」
彼氏さんって言われてまだ恥ずかしいなぁ
森「あっ……はい。」
救「あなたさん!今から病院行きますので体温図らしてくださいね!!」
『コクン……』
頷くあなた
森「あなた??」
俺があなたの名前を呼んだら
『ウッウウ…………ウアアアア……』
また泣き出してしまった
救「あなたさん!深呼吸してくださいね!!」
救急隊の人に助言されて
深呼吸するあなた
俺が逆にいていいのかなぁ……
救「熱は大丈夫ですね!!もう少しで病院つきますから!」
『はぃ……』
さっきより落ち着いたあなたを
見守ることしか出来てないな
救「病院着いたんで降りますよ!!」
『はい。』
救急隊の人に促されて救急車を降りる
救「今から傷口見ますので、彼氏さんはここでお待ちください!」
救急外来で運ばれたあなたは
処置室に通され俺は待合で待つことに
森「俺なにもできてないじゃん……」
……………………♡
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!