慎太郎side
傷ついてる人を見るとほおっておけなくなる
特に知り合いだと
『ンンッ…………ごっ、ごめん……』
森「俺は大丈夫だから。」
というとあなたが話始めた
『あたし今風俗してるんだ……』
森「そうなんだ……」
『気持ち悪いって思うよね、引くよね……』
またあなたの声が震える
『ホストに通っててそれで…………』
森「うん。」
『慎太郎も!!あたしの事気持ち悪い!!って思ってるんでしょ!!』
いきなり荒ぶるあなた
ビックリしてしまう俺
森「( °_° )!!!!あなた??」
『そうなんでしょ!!あたしなんか汚くて気持ち悪い!!』
森「あなたは汚くないよ……ギュッ」
情緒不安定なあなたをまた抱きしめる事しか
出来なかった
あなたは泣き疲れて俺がトイレに行ったら
ソファで寝ていた
このまま帰せないし今日は俺のベッドに
寝てもらおうとあなたをお姫様だっこした
森「えっ…………」
思っていた以上に軽すぎて言葉を失う
あなたをベッドに連れて行って俺は
パソコンを開き調べ物をした
リストカット、急な激怒、摂食障害
とキーワードを入れて検索した
森「境界性パーソナリティ障害かぁ……」
あなたの病気はどうやら
特定の人物に依存しがちで
常に見捨てられないかと不安に追われている
感情をコントロール出来なく
急な怒りや悲しみで自傷行為をしがちか……
森「ンッ……ウゥン……」
どうやらいつの間にかパソコンを
触りなが寝落ちしてたらしい
気づいた時にはあなたに起こされていた
『慎太郎……あたし帰るよ』
とまだまだ赤く腫れた目のあなた
森「俺昔のあなたもう一度見たいな」
『えっ!?( °_° )』
驚いたあなたの顔
森「だからさ!俺と一緒にここで住まないか??」
『だっ、ダメだよ!!慎太郎に迷惑かけちゃうし、一緒にいたら嫌われる……』
また声が震えるあなた
森「大丈夫!俺がサポートするから!」
『でもっ……慎太郎芸能人だし!!いろいろ忙しいし』
森「だから!大丈夫って言ってんだろあなた…………ヨシヨシ」
何度も避けようとするあなたを
必死で止める俺
あなたの頭をポンポンする
『わっ、わかった…………』
声を震わせながらあなたは返事をした
………………………………♡
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。