慎太郎side
あぁ……あなたにすきって言っちゃった……
あなた絶対今日のことで
俺の前からいなくなるよね
いなくなったら嫌だ……
あなたに気持ちを伝えたらあなたが
泣き出してしまった
森「あなたどうしたの……」
『あたし、本当最低だ。慎太郎のこと今まで見てきた男性達と一緒にしてた……』
その言葉が胸にささる……
森「でもあなたは病気だし!そういう考えになってもしかたないよ……」
そうやって言ったけど本当は凄く傷ついている
『そーゆうのがダメなの!!病気のせいもあるけど全部そのせいだって塗り固めて本当に大切な人を失おうとしたから……』
森「あなた……」
『うっうう……(泣)あたしなんか慎太郎といる価値ない……』
森「あなたそんな風には言わないで……ってのは無理かもだけど……」
『ッスンンンッ………………グスッ……』
森「マイナスなあなたでも俺はいいから……あなたとずっと一緒にいたいって思っちゃったよ」
『でも……あたしが風俗でどんな仕事してるかって慎太郎に教えたら絶対引く……』
森「ごめんねっ……言い方悪くて正直そんなんどうでもいいんだぁ……」
『……ウゥウ……』
森「あなたがどんな仕事してようとも働いてなくても、俺の傍にいてくれればいいんだ」
『なんで……グッス』
森「うーーん。あなたの事が大好きだからかな。今まで人を好きになってきた感覚と違う感じしか分からないけど……」
『うん……』
森「ごめんね……重たいけど……俺あなたを失いたくないみたい……」
『……ごめんなさい……嬉しいけどその言葉に裏があるって思っちゃうわたし……』
森「大丈夫だよ……それがあなたなんだし、無理して変わろうとしなくていいし……そんなあなたを好きになったのは俺だから/////」
『ウアアーンンンッ……ずーっとずーっと慎太郎を好きになっちゃダメだって我慢してた……』
森「ごめんね、気づいてあげれなくてそれに告白が遅くなって……」
『こんなあたしでごめんなさーい……ウゥウ』
森「大丈夫。あなた今日からよろしくね」
『……グスッ……はぃ……』
…………………………♡
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。