第4話

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2020/11/19 17:13




慎太郎side









昔から交流のあるあなたに久しぶりに会ったら
様子がおかしいと思っていたが
やはり様子がおかしかった








腕はリストカットだらけで
学生時代の俺が知っているあなたいなかった



優しい言葉しかかけれなくて
でもそうしたらあなたから涙が溢れ出した




女の人の涙を何回見ても慣れないし
あなたが心配で仕方なかった
半ば強引にあなたを連れてきてしまったが









『お邪魔します…』








森「うん、上がって」









さっきまで泣いていたあなたが
呆然としている







森「洗面所こっちだから」










『あっ、はい……』







やっぱり連れて来るんじゃなかったかな?
でもあのまま帰すわけにはいかないし
そう考えていると









『慎太郎ありがとう……』











森「あー。俺手洗ってくるわ!」









あなたまだ目が赤かったな……
手を洗い部屋に戻ると









『やっぱりあたし帰るよ!』














森「いいから俺に気使うとか……それよりいま帰したらあなた何するかわからないから……」












『……ごっ、ごめんなさい。』









また泣きそうになるあなた











森「あなた甘いもの好きだったよな!ココア作るからソファに座ってて」









『あっ、ありがとう……』












やっぱり元気ないなあなた
昔の俺が知っているあなたじゃない……
そう思いながら2人の飲み物を作り
あなたに持っていく











森「おまたせ。はい、どうぞ」

















『あっ、ありがとう……』










目を合わせてくれないな……














森「ねぇ、あなた腕の傷さわっていいかな?」













『…………』











返事がない……
無神経な発言したか俺(汗)












『……っ、ぃ、いいよ』








遅れて返事がくる












森「あなたはこんだけ苦しんでるんだよな……サアッ」









あなたの腕を触りなが問いかける











『慎太郎は嫌じゃないの?』












森「ん??なにが??」














『リスカの跡なんか気持ち悪いでしょ、あなたのこと変に思ったでしょ?』











そういいながらあなたの声が少し震える








森「俺かぁ、俺は気持ち悪くは思わないよ」











といいまたあなたの腕を触り始める









森「他人がどんだけ苦しんでたり辛かったりかはわかんないけど、あなたがこんなになるまで我慢してたんだってわかるから…」











俺がそういうとずーっと
下を向いていたあなたが俺の顔をみた













『……ッンン』













また泣きそうになるあなた









森「大丈夫だよ、泣いていいんだよ」












『……ンンァ、グッスン……ウウゥ』










あなたを抱きしめ頭ポンポンすることが精一杯だった


































…………………………♡

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