慎太郎side
俺が居ないとダメになっちゃうか……
そんな事言われたの初めてだ
こんなに彼女に必要とされてるのは初めてかも
今まで付き合ってきた人は肩書きや世間的な目を
気にして俺と付き合っていた人もいたから
どこか冷たい感じがしていたんだよな
あなたをリビングに待たせ
キッチンに飲み物を取りに来た俺
気配を感じると思ったら可愛いストーカーこと
シェリーが後をついてきていた
森「シェリー♡よしよしよーし、あなたが犬好きでよかったよ。」
シェリーにそういい冷蔵庫から飲み物を出す
さっきまで足元にいたシェリーがいないと思ったら
リビングから声がした
『シェリー♡いいこだねー。シェリーここきなっ』
そうあなたがシェリーに言うと
あなたに指示されたソファの上に飛び乗る
森「シェリーが懐いてんの初めて見た」
思わず口から出てしまった言葉
『えっ?!そうなの!?シェリー凄いお利口だから誰の言うことも聞くんだって思ってたよ』
そう言いながらあなたの横にいるシェリーを
撫でる手を止めないあなた
今まで家に連れてきた女には
撫でさせる事もしなかったシェリーなのに
シェリーもいい人ってわかってるのかなあなたのこと
森「はいっあなた」
『ありがとう』
冷蔵庫から出してきた飲み物をあなたに渡す
さっきまであなたに撫でられていたシェリーが
あなたの横で丸くなってリラックスしている
頭の片隅にあったシェリーのこと
いくら俺があなたのこと好きでも
シェリーがあなたのこと苦手だったらって
心配してたから…………
仲良くしてくれてよかった
シェリーに優しく接してるあなたを見て
更にあなたの事が好きになった
…………………………………………♡
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!